6月は確定申告 (Tax Return) の季節 — WHV・学生のための EOFY とタックスリターン入門
オーストラリアの会計年度は 6月30日で締まり、7月から Tax Return (確定申告) のシーズンが始まります。WHV や学生でも対象です。EOFY の意味、払いすぎた税金が戻る仕組み、myGov を使った申告の流れを、はじめての人向けに解説します。
オーストラリアで働いていると、6 月が近づくと「EOFY」「Tax Return」という言葉をよく聞くようになります。
「自分は WHV だけど関係あるの?」と思うかもしれませんが、働いて税金を払った人は、ほぼ全員が対象です。むしろ、申告すると払いすぎた税金が戻ってくることも多いので、知らないと損をします。
この記事では、EOFY と Tax Return (確定申告) の基本を、はじめての人向けにまとめます。
EOFY って何? — オーストラリアの会計年度
EOFY = End of Financial Year (会計年度末) のこと。
日本の会計年度は 4 月始まりですが、オーストラリアは違います。
- 会計年度は 7 月 1 日 〜 翌年 6 月 30 日
- 6 月 30 日が締め日 (EOFY)
- 7 月 1 日から Tax Return (確定申告) のシーズンが始まる
つまり今の時期 (6 月) は、1 年分の収入と税金を締めくくる時期。お店で「EOFY Sale」をよく見るのもこのためです。
Tax Return (確定申告) って何?
オーストラリアでは、給料から税金が毎回先に引かれています (源泉徴収)。でも、引かれる額は「だいたいこのくらい」という概算です。
そこで年に 1 回、実際にいくら払うべきだったかを精算するのが Tax Return です。
- 払いすぎていた → 差額が返ってくる (Refund)
- 足りなかった → 追加で払う
WHV や学生でも、短期間でも、働いて税金を払ったなら申告できます。多くの人は払いすぎているので、申告すると戻ってくるケースが多いです。
申告の前に揃えておくもの
申告には、いくつか書類・情報が必要です。
- TFN (税番号) — 持っていない人は先に取得を (過去記事「TFN って何?」参照)
- myGov アカウント — 政府サービスをまとめて使えるオンラインアカウント
- Income statement — 雇い主が出す 1 年分の収入・税額の記録 (昔の Payment summary)
- 銀行口座 — Refund の振込先
Income statement は、最近は紙ではなく myGov 上で自動的に見られることがほとんどです。
申告の流れ — myGov から
WHV や学生の多くは、自分でオンライン申告ができます。流れはざっくり次の通り。
- myGov にログインし、ATO (税務当局) と連携する
- 7 月以降、雇い主からの Income statement が
Tax readyになるのを待つ - オンラインの申告フォーム (myTax) に沿って入力
- 内容を確認して提出
- 数週間で Refund が銀行口座に振り込まれる (該当する場合)
正確な手順や締め切り、自分に当てはまる税率は、税務当局 ATO の公式サイト ato.gov.au で確認できます。英語が不安な場合は、登録された税理士 (Registered tax agent) に依頼する方法もあります。
💡 締め切りに注意: 自分で申告する場合の期限は例年 10 月 31 日頃です。早めに準備しておくと安心です。
WHV の人が気をつけたいこと
- 税率が違う場合がある: WHV (Working Holiday Maker) は専用の税率が適用されることがあります。詳細は ATO で確認を
- Super (スーパー) は別の手続き: 退職年金スーパーの受け取り (DASP) は Tax Return とは別。過去記事「Superannuation って何?」を参照
- 記録は残しておく: Payslip や Income statement は、帰国後に必要になることもあるので保管を
まとめ — 申告すれば、戻ってくるかも
- AU の会計年度は 7/1〜6/30、締めが EOFY (6 月 30 日)
- 7 月から Tax Return シーズン。WHV・学生も対象
- 多くの人は税金を払いすぎており、申告すると戻ってくる
- TFN と myGov を用意し、myTax から申告
- スーパー (DASP) は別手続き
「やり方が分からないから」と放っておくと、戻るはずのお金を受け取り損ねます。7 月になったら早めに動きましょう。
なお、Tax Return や入社書類で求められる氏名・住所・連絡先は、レジュメと同じ情報です。AU 標準フォーマットで レジュメ を一度作っておくと、こうした手続きのときの控えとしても役立ちます。最新の税制は必ず公式サイト ato.gov.au で確認してください。