Superannuation (スーパー) って何? — WHV でも貯まる退職年金と、帰国時に受け取る方法
オーストラリアで働くと、給料とは別に「Superannuation (スーパー)」という退職年金が積み立てられます。WHV でももらえる制度です。スーパーの基本と、帰国するときにまとめて受け取る DASP の手続きを、はじめての人向けに解説します。
オーストラリアで働き始めると、給料明細に「Super」とか「Superannuation」という項目が出てきます。
「これ何? 給料から引かれてるの?」と不安になる人が多いのですが、安心してください。スーパーはあなたのために積み立てられているお金です。しかも、ワーキングホリデー (WHV) で働く人でも対象になります。
この記事では、スーパーの基本と、帰国するときにまとめて受け取る方法を、はじめての人向けにまとめます。
Superannuation (スーパー) って何?
Superannuation は、オーストラリアの退職年金制度です。日本の厚生年金に近いイメージ。
ポイントは、
- 給料から引かれるのではなく、雇い主が給料とは別に上乗せして払う
- あなた専用の「スーパー口座 (Super fund)」に積み立てられる
- 原則は老後のためのお金だけど、一定の条件で帰国時に受け取れる
ということ。つまり、働けば働くほど、給料とは別にお金が貯まっていく仕組みです。
いくら積み立てられるの?
スーパーは、給料 (税引き前) に対して一定の割合が上乗せされます。この割合は法律で決められていて、年々少しずつ上がっています。
たとえば時給で週に何百ドルも稼いでいれば、その分のスーパーが毎回積み立てられていきます。数か月、半年と働くと、けっこうな金額になります。
最新の割合や対象になる条件は、税務当局 ATO (Australian Taxation Office) の公式サイト ato.gov.au で確認できます。
スーパーをもらうために必要なこと
スーパーを正しく積み立ててもらうには、いくつか準備が必要です。
- TFN (税番号) を持っている — まだの人は先に取得を。詳しくは過去記事「TFN って何?」を参照
- スーパー口座 (Super fund) を持っている — なければ雇い主が用意してくれる場合もあるが、自分で 1 つ作っておくと管理が楽
- 雇い主に口座情報を伝える — 入社時に Super choice form を渡されることが多い
複数のバイトをかけ持ちすると、それぞれの雇い主が同じ 1 つの口座にスーパーを入れてくれるよう、口座情報を統一しておくのがおすすめ。バラバラだと、口座が増えて手数料も増え、管理が面倒になります。
給料明細 (Payslip) でスーパーを確認しよう
働き始めたら、毎回もらう Payslip (給与明細) にスーパーの記載があるかを必ずチェックしてください。
SuperannuationやSuperの欄に金額が入っているか- 金額が極端に少なくないか
まれに、スーパーを払ってくれない雇い主もいます。「払われていないかも」と思ったら、ATO に相談できます。これはあなたの正当な権利です。
帰国するときにまとめて受け取る — DASP
WHV の人にとって一番うれしいのがこれ。オーストラリアを離れるとき、積み立てたスーパーをまとめて受け取れる制度があります。
これを DASP (Departing Australia Superannuation Payment) と言います。
ざっくりした流れ:
- ビザが切れる/出国する
- オンラインで DASP の申請をする
- 税金が引かれた額が、指定の口座に振り込まれる
注意点として、DASP には税金がかかります(受け取る額の一部が引かれる)。それでも、何か月も働いた分のスーパーがまとまって戻ってくるので、忘れずに申請しましょう。
DASP の正式な条件と申請方法は、ATO の公式ページ ato.gov.au の DASP 案内 で確認できます。
まとめ — スーパーは「あなたのお金」
- スーパーは給料とは別に雇い主が積み立てる退職年金
- WHV でも対象。TFN とスーパー口座を用意しよう
- Payslip で毎回チェック
- 帰国時は DASP でまとめて受け取れる (税金は引かれる)
「知らなかったから受け取り損ねた」が一番もったいないので、働き始めたら早めに口座を整えておきましょう。
ちなみに、Super choice form や入社書類で求められる自分の情報 (氏名・連絡先・住所) は、レジュメと同じ内容です。AU 標準フォーマットで レジュメ を一度作っておくと、こうした書類を書くときの控えとしても便利です。