Reference (リファレンス) って何? — 前のバイト先の人を「証人」にする AU の応募ルール
オーストラリアの応募で必ず聞かれる Reference (リファレンス) について、初めての人にもわかるやさしい解説。なぜ必要なのか、誰に頼むのか、来豪したばかりで頼める人がいないときの対処法までまとめます。
オーストラリアで仕事に応募すると、ほぼ必ず聞かれるのが Reference (リファレンス) という言葉。「References available on request」と履歴書の最後に書く人も多いです。
でも、最初に聞くと「リファレンスって何??」と頭にハテナが浮かびますよね。日本にはあまり無い文化なので、知らないままだと面接の最後で「あ、リファレンスのお名前は?」と聞かれて固まってしまいます。
この記事では、リファレンスとは何か、誰に頼むのか、来豪したばかりで頼める人がいないときどうするかを、やさしい言葉でまとめます。
1. リファレンスは「あなたを保証してくれる人」
リファレンスとは、かんたんに言うとあなたの前の職場の上司や同僚のことです。
採用しようと思っている会社は、応募者の履歴書を見ても「本当にこの人はちゃんと働いてくれるのかな?」とちょっと心配です。そこで前の職場の人に電話をかけて、
- 本当にこの人はここで働いていましたか?
- どんなふうに働く人でしたか?
- また一緒に働きたいと思いますか?
と聞きます。これを Reference Check (リファレンス チェック) と言います。
日本でいうと「身元保証人」に少し似ていますが、もっとカジュアルです。お金の保証をする必要はなく、ただ「この人ちゃんと働いてたよ」と電話で答えてくれるだけで OK。
2. なぜオーストラリアでは必要なの?
オーストラリアでは、面接で「あなたは責任感があります」「チームワークが得意です」と言うだけでは、なかなか信じてもらえません。
「前の上司が同じことを言ってくれるなら本当だな」と判断したいので、ほぼ全ての会社がリファレンスチェックをします。労働者の権利や採用ルールを定めている政府機関 (Fair Work Ombudsman — fairwork.gov.au) でも、応募の流れの中で Reference Check は一般的なステップだと説明されています。
特に Aged Care や Childcare のような「人を預かる仕事」は、リファレンスがないと採用してもらえないことがほとんどです。
3. 誰に頼めばいい?
リファレンスは普通2 人用意します。次のような人がベストです。
| おすすめ度 | 誰 | 理由 |
|---|---|---|
| ◎ | 前の職場の直属の上司 | あなたの働きぶりを毎日見ていたから |
| ○ | 前の職場の店長・マネージャー | 全体を見ていて、評価をしてくれる |
| ○ | 一緒に働いた先輩 | チームワークの様子を話してくれる |
| △ | 学校の先生 | 職歴がないときは OK |
| ✗ | 家族・友達 | 「身内びいき」と思われて NG |
ポイントは、**家族や友達ではなく、「仕事を一緒にした人」**を選ぶこと。これは日本の保証人と一番違うところです。
4. 頼むときのマナー
リファレンスをお願いするときは、勝手に名前を書かないこと。必ず先に本人に許可を取ります。
頼むときのテンプレ (日本語の上司に):
〇〇さん、お久しぶりです。今オーストラリアで仕事を探していて、応募の中で「前の職場の人に話を聞いてもいいか」という連絡先 (Reference) を 2 名書く必要があります。もしご迷惑でなければ、〇〇さんを 1 名としてお名前を書かせてもらえないでしょうか? 連絡が来るのは月に 1〜2 回くらいで、英語で電話か メール が来ます。
これで OK が出たら、相手の
- 名前
- 役職 (例: Store Manager)
- 会社名
- 電話番号
- メールアドレス
を聞いておきます。
5. 履歴書のどこに書く?
リファレンスは、履歴書のいちばん下に書くことが多いです。書き方は 2 通りあります。
パターン A: 詳細を書く
References
- Taro Yamada, Store Manager, Cafe Tokyo
Email: taro@example.com / Phone: +81-xx-xxxx-xxxx
- Hanako Sato, Senior Server, Cafe Tokyo
Email: hanako@example.com / Phone: +81-xx-xxxx-xxxx
パターン B: 「聞かれたら教えます」と書く
References available on request
最近はパターン B が主流です。理由は、リファレンスの連絡先は個人情報なので、応募の段階で全員にバラまく必要はないから。面接で「リファレンスください」と言われてから渡せば十分です。
6. 来豪したばかりで頼める人がいないとき
「日本の上司は英語が話せない」「前のバイト先と連絡が取れない」というのは、来豪したてのワーホリさんのあるあるです。そんなときの対処法を 4 つ紹介します。
- 日本の上司に「メールでもいいですか?」と聞く — 電話は不安でも、英語のメール 1 通なら答えてもらえることが多い
- 学校の先生をリファレンスにする — 語学学校の先生でも OK。「真面目に通っています」と書いてくれる
- オーストラリアでの最初の仕事を「ステップ」と考える — 1 件目はリファレンスなしでも受かりやすい Hospitality や Farm で経験を積み、そこの上司を 2 件目以降のリファレンスにする
- ボランティアの経験を使う — チャリティ団体や NPO で 1〜2 ヶ月手伝った人をリファレンスにできる
特に 3 番の「最初の 1 件目で英語のリファレンスを作る」が一番強い戦略です。
7. リファレンスチェックでよく聞かれること
実際にあなたのリファレンスに電話がかかってきたとき、よく聞かれるのは次の質問です。事前に上司に共有しておくとスムーズです。
- How long did they work for you? (どれくらい働いていましたか?)
- What were their main duties? (どんな仕事をしていましたか?)
- How was their attendance? (遅刻や欠勤はありましたか?)
- Would you rehire them? (もう一度雇いたいですか?)
最後の「もう一度雇いたいか」は、めちゃくちゃ大事な質問。ここで「Yes!」と言ってもらえるかが、採用を左右します。
まとめ — リファレンスは「2 人」「仕事仲間」「事前に許可」
リファレンスの 3 原則は、
- 2 人用意する
- 家族・友達ではなく、仕事仲間を選ぶ
- 必ず事前に許可をもらう
の 3 つだけ。最初は緊張するかもしれませんが、来豪して半年もすれば「英語ができる元上司」が必ず増えています。
このサイトの レジュメ作成ツール では、リファレンス欄のテンプレートも用意しています。「References available on request」の 1 行を入れるだけでも、ぐっとオーストラリア風に見えるので、ぜひ使ってみてください。